文書別に、翻訳会社の選び方や料金相場、オススメな翻訳会社をまとめています。
専門性を必要とする分野ほど、「読み手への伝わりやすさ」が重要となってくるため、翻訳会社選びには慎重にならなければなりません。
例えば、日本人が書いた取扱説明書を読んでも「わかりにくい…」と日本人が思うケースが多くあるように、ネイティブな人が書いたものなのに、その国の人に伝わらない、ということも多いに有りえてきます。
それを防ぐために、各種文書で実績がある翻訳会社や得意としている翻訳会社を見つけて依頼したいところです。
また、提出する文書は、期日がしっかりと決まっていて遅れることが許されないことが多々あります。実績や経験に加えて、スピードやレスポンスの良さも合わせて確認しておくことで、滞りなく質の高い翻訳文書が用意できるでしょう。
このカテゴリーでは文書別に確認しておきたいポイントをまとめました。
依頼される文書がどの文書に該当するか、また、どのようなところを確認しておくべきかをチェックしましょう。
各ページでオススメな翻訳会社もピックアップしていますので、翻訳会社選びの参考にしてください。
学術論文を翻訳するには、その特定の専門分野の知識が必要です。化学、医学、社会学、教育学、経営学、エンジニア系など、論文の分野は多岐にわたります。ネイティブであったとしても、必ずしも論文翻訳ができるわけではありませんから、依頼したい学術分野を得意とする翻訳会社を選ぶ必要があるでしょう。
また、誰を対象とした翻訳文書を作るのかを明確に伝えておくことも重要です。その専門分野を研究している学者や学生に向けた文書を作るのか、それとも一般読者に読んでもらうことを目的とするのかによって、用いる単語や表現が違ってくるからです。
一般読者を対象とした翻訳にするならば、専門用語の解説を加えたり、適度に意訳したりすることも必要になります。そのような対応が可能かどうかも、翻訳会社を選ぶ上での規準となります。
専門知識や実績のない翻訳者が意訳を行なうと誤訳リスクが高まりますから、的確に意味を伝え、なおかつ正確性を欠かない訳ができるのか、確認しておきましょう。
学術論文には多くの場合、高い機密性のある内容が含まれています。機密保持契約を結び、適切に情報管理ができる翻訳会社を選ぶことも大切です。きちんとした機密保持契約書を準備している会社は、信頼できることでしょう。
海外生活をスタートさせる際、住民票を始めとする様々な公的文書を翻訳して提出する必要があります。また、海外企業に就職する場合や海外の学校に入学する場合、戸籍謄本や卒業証明書などを翻訳するだけでなく、「認証」してから提出するよう求められることがあります。
認証とは、外務省の窓口や在外日本公館で行なわれる正式な手続きです。そのため正確な翻訳でないと受理されないことがありますので、的確な翻訳会社を選ぶことは大切です。
アポスティーユ(ハーグ条約締約国で提出できる、外務省の証明のこと)が求められる機関もありますから、それもできるのか確認しておくと良いでしょう。
また、必要書類がきちんと翻訳されたことを証明する、翻訳証明書の発行を行なってくれる会社を選ぶことも重要です。原本が公文書でも、翻訳した文書は私文書となります。
ですから、翻訳文と翻訳証明書、翻訳者の委任状もしくは印鑑証明書を公証役場に提出して公証してもらう必要があります。
その手続きを代行してくれる翻訳会社もありますので、代行サービス付きを選ぶと時間と手間の節約になるでしょう。期日に間に合わせる迅速性、そして何より正確さが求められるのが、公的文書の翻訳です。
特許関連の書類を翻訳する際、国際的な基準や手続き方法に精通している翻訳会社を選ぶことは重要です。
パリ条約に則った出願を行なう場合は「パリルート」と呼ばれる方法で手続きが進められます。
一方、複数の国を対象として特許出願するケースなら、「国際特許出願」という方法で手続きが行なわれます。
それらのルールを踏まえて翻訳できる会社でないと、ミスが発生したり予定より時間がかかったりするかもしれませんので、注意して翻訳会社を選ぶべきでしょう。
外国人相手に契約する場合、かなり細かい内容まで取り決めることを要求されますし、こちらの身を守るためにも細部をしっかり詰めておくのは賢明です。
主なビジネス現場で交わされる契約書としては、業務委託契約書、代理店契約書、販売契約書、秘密保持契約書などがあります。
それぞれどんな落とし穴に注意する必要があるのか、契約に至らせる期日はいつなのかを明確に伝え、こちらの意図を100%汲み取って翻訳してくれる会社を選ぶ必要があります。誤訳は大きな損害に繋がりかねないため、翻訳会社の取引実績をチェックすると良いでしょう。
特に官公庁の契約書翻訳を多く行なっている会社が、その手のことに慣れていると思われるためおすすめです。さらに販売と販売代理の違いなど、ビジネス用語の意味に通じていることも確かめておきましょう。
ビジネス現場で必要とされる文書としては、履歴書や職務経歴書などが多く依頼されています。その他にも、会議用資料、プレゼン用資料、e-メールや企画書などの翻訳が必要な場面もあるでしょう。
いずれにしても、ビジネスの場で交わされるコミュニケーションがうまくいくように作成されている文書の翻訳ですから、そのコミュニケーションが円滑にいくように助けるものでなければなりません。そのために不可欠なのは、読みやすい文章で訳すことと、専門用語を統一しておくことです。
ビジネス文書を上手に訳せる翻訳会社は、自社や取引先会社の業種に通じている会社です。その業種を得意分野としている翻訳会社ならば、取引先にも分かりやすく、効果的なキャッチコピーを提案してくれることもあるでしょう。
特にプレゼン資料を翻訳する場合、意味が伝わるだけではなく魅力的に感じてもらう必要がありますから、この点は大切です。
また、ビジネス現場ではe-メールなどをスピーディーに訳してくれると助かります。そのためレスポンスが早く、必要な場面ですぐに対応してくれる翻訳会社を選ぶこともおすすめです。
普段のやり取りのレスポンスがどれくらいかを確認し、ビジネスにとって時間がどれほど大切か認識しているのかを観察しておきましょう。
様々なマニュアルや取扱説明書は、一般ユーザーを対象にしているものです。海外利用者が分かりやすい言葉で使い方を説明できるよう、その国のネイティブのことをよく分かっている翻訳会社を選ぶことが必要です。
パッと見て使い方が何となく想像できそうな単純な製品もあれば、スマートフォンなど多彩な機能を持つ精密機器もあります。どの程度の説明をすればユーザーが理解できるのか、その範囲を把握している翻訳会社を探しましょう。
また、万が一の事故を防ぐことも大切ですから、間違った使い方をしないように注意喚起するためにはどうしたらいいのか、提案できる翻訳会社だとなお良いと言えます。
マニュアルは一般ユーザー向けに限らず、大きな工場で使用する業務用の機械もあることでしょう。これらは特に事故が起こらないよう、細心の注意を払う必要があります。
そのため使い方やメンテナンス方法だけはなく、万が一の対策についても理解しやすい表現で説明しなければなりません。技術的な知識がある翻訳者に担当してもらい、外国人労働者でも理解して適切に運用できるようにしてもらいたいものです。
そのため翻訳会社を選ぶ際にも、工業製品に関する知識があるかを確認しておきましょう。
日本のマンガは今やどんどん世界に進出し、サブカルチャー市場を席捲しています。ゲームも日本のものが海外に展開していますので、日本語コンテンツを翻訳する需要も増しています。
マンガやゲームの翻訳では、何と言ってもその世界観やキャラクターの魅力を伝えることが大切です。ターゲットが若者なのか大人世代なのか、男性か女性か、ユーザーの特性を踏まえて翻訳できる会社を選ぶと良いでしょう。
そのため、生き生きとした意訳ができる翻訳会社を探すことをおすすめします。実際にそのマンガやゲームを楽しんでもらう時間的余裕を持って依頼できれば、なお良いと言えます。
海外で開催されるイベントスタッフのための通訳、セミナーの同時通訳などを依頼したい場合、それらの実績がある翻訳会社は頼もしいパートナーとなります。言語の食い違いによってイベントが失敗に終わるリスクを避けるため、サポート体制が整った翻訳会社を見つけておきましょう。
繁忙期には料金が高くなる可能性もありますので、前もって見積もり・相談に乗ってもらうのがベストです。多言語で通訳者を派遣してくれる会社もありますが、それぞれの通訳者のレベルに偏りが生じないように、語学力や専門知識の有無も前もって確認しておきましょう。
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