文書別に、翻訳会社の選び方や料金相場、オススメな翻訳会社をまとめています。
専門性を必要とする分野ほど、「読み手への伝わりやすさ」が重要となってくるため、翻訳会社選びには慎重にならなければなりません。
例えば、日本人が書いた取扱説明書を読んでも「わかりにくい…」と日本人が思うケースが多くあるように、ネイティブな人が書いたものなのに、その国の人に伝わらない、ということも多いに有りえてきます。
それを防ぐために、各種文書で実績がある翻訳会社や得意としている翻訳会社を見つけて依頼したいところです。
また、提出する文書は、期日がしっかりと決まっていて遅れることが許されないことが多々あります。実績や経験に加えて、スピードやレスポンスの良さも合わせて確認しておくことで、滞りなく質の高い翻訳文書が用意できるでしょう。
このカテゴリーでは文書別に確認しておきたいポイントをまとめました。
依頼される文書がどの文書に該当するか、また、どのようなところを確認しておくべきかをチェックしましょう。
各ページでオススメな翻訳会社もピックアップしていますので、翻訳会社選びの参考にしてください。
学術論文を翻訳するには、その特定の専門分野の知識が必要です。化学、医学、社会学、教育学、経営学、エンジニア系など、論文の分野は多岐にわたります。ネイティブであったとしても、必ずしも論文翻訳ができるわけではありませんから、依頼したい学術分野を得意とする翻訳会社を選ぶ必要があるでしょう。
また、誰を対象とした翻訳文書を作るのかを明確に伝えておくことも重要です。その専門分野を研究している学者や学生に向けた文書を作るのか、それとも一般読者に読んでもらうことを目的とするのかによって、用いる単語や表現が違ってくるからです。
一般読者を対象とした翻訳にするならば、専門用語の解説を加えたり、適度に意訳したりすることも必要になります。そのような対応が可能かどうかも、翻訳会社を選ぶ上での規準となります。
専門知識や実績のない翻訳者が意訳を行なうと誤訳リスクが高まりますから、的確に意味を伝え、なおかつ正確性を欠かない訳ができるのか、確認しておきましょう。
学術論文には多くの場合、高い機密性のある内容が含まれています。機密保持契約を結び、適切に情報管理ができる翻訳会社を選ぶことも大切です。きちんとした機密保持契約書を準備している会社は、信頼できることでしょう。
海外生活をスタートさせる際、住民票を始めとする様々な公的文書を翻訳して提出する必要があります。また、海外企業に就職する場合や海外の学校に入学する場合、戸籍謄本や卒業証明書などを翻訳するだけでなく、「認証」してから提出するよう求められることがあります。
認証とは、外務省の窓口や在外日本公館で行なわれる正式な手続きです。そのため正確な翻訳でないと受理されないことがありますので、的確な翻訳会社を選ぶことは大切です。
アポスティーユ(ハーグ条約締約国で提出できる、外務省の証明のこと)が求められる機関もありますから、それもできるのか確認しておくと良いでしょう。
また、必要書類がきちんと翻訳されたことを証明する、翻訳証明書の発行を行なってくれる会社を選ぶことも重要です。原本が公文書でも、翻訳した文書は私文書となります。
ですから、翻訳文と翻訳証明書、翻訳者の委任状もしくは印鑑証明書を公証役場に提出して公証してもらう必要があります。
その手続きを代行してくれる翻訳会社もありますので、代行サービス付きを選ぶと時間と手間の節約になるでしょう。期日に間に合わせる迅速性、そして何より正確さが求められるのが、公的文書の翻訳です。
特許関連の書類を翻訳する際、国際的な基準や手続き方法に精通している翻訳会社を選ぶことは重要です。
パリ条約に則った出願を行なう場合は「パリルート」と呼ばれる方法で手続きが進められます。
一方、複数の国を対象として特許出願するケースなら、「国際特許出願」という方法で手続きが行なわれます。
それらのルールを踏まえて翻訳できる会社でないと、ミスが発生したり予定より時間がかかったりするかもしれませんので、注意して翻訳会社を選ぶべきでしょう。
外国人相手に契約する場合、かなり細かい内容まで取り決めることを要求されますし、こちらの身を守るためにも細部をしっかり詰めておくのは賢明です。
主なビジネス現場で交わされる契約書としては、業務委託契約書、代理店契約書、販売契約書、秘密保持契約書などがあります。
それぞれどんな落とし穴に注意する必要があるのか、契約に至らせる期日はいつなのかを明確に伝え、こちらの意図を100%汲み取って翻訳してくれる会社を選ぶ必要があります。誤訳は大きな損害に繋がりかねないため、翻訳会社の取引実績をチェックすると良いでしょう。
特に官公庁の契約書翻訳を多く行なっている会社が、その手のことに慣れていると思われるためおすすめです。さらに販売と販売代理の違いなど、ビジネス用語の意味に通じていることも確かめておきましょう。
ビジネス現場で必要とされる文書としては、履歴書や職務経歴書などが多く依頼されています。その他にも、会議用資料、プレゼン用資料、e-メールや企画書などの翻訳が必要な場面もあるでしょう。
いずれにしても、ビジネスの場で交わされるコミュニケーションがうまくいくように作成されている文書の翻訳ですから、そのコミュニケーションが円滑にいくように助けるものでなければなりません。そのために不可欠なのは、読みやすい文章で訳すことと、専門用語を統一しておくことです。
ビジネス文書を上手に訳せる翻訳会社は、自社や取引先会社の業種に通じている会社です。その業種を得意分野としている翻訳会社ならば、取引先にも分かりやすく、効果的なキャッチコピーを提案してくれることもあるでしょう。
特にプレゼン資料を翻訳する場合、意味が伝わるだけではなく魅力的に感じてもらう必要がありますから、この点は大切です。
また、ビジネス現場ではe-メールなどをスピーディーに訳してくれると助かります。そのためレスポンスが早く、必要な場面ですぐに対応してくれる翻訳会社を選ぶこともおすすめです。
普段のやり取りのレスポンスがどれくらいかを確認し、ビジネスにとって時間がどれほど大切か認識しているのかを観察しておきましょう。
外資系企業が求める履歴書や、職務経歴書などがビジネス文書で代表的なものですが、他にも会議用の資料に、コミュニケーションをとるためのeメールなど多岐にわたります。単純なEメールならまだしも、履歴書や経歴書、会議資料となると、それなりにテクニックが必要となります。
そのため、文書の読みやすさや技術的な用語の統一性がビジネス文書で必要とされてきます。
ビジネス翻訳を依頼するための会社を選ぶポイントは以下のとおりです。
ビジネス文書翻訳 会社選びのポイント
自社・取引先に関する分野が得意か
……基本的なことですが、その分野に精通しているかどうかをチェックしましょう。そうすることで、相手への伝わりやすさはグッと変わってきます。
相手に最適、かつ、効果的なキャッチコピーや宣伝が得意か
……ビジネスにおいて、「いかに相手の心をつかめるか」は重要。依頼したい言語で相手の心をつかむには、相手に最適・効果的な宣伝を得意としている会社を選びましょう。
ビジネス文書は読み手にしっかりと伝えることができて、はじめてビジネスの成功が近づきます。
同じことを書いているつもりでも、言い回しがおかしかったり、統一性が全くない文書だと、誤解を招いてしまい信頼も損なわれてしまう可能性もあります。
例え日本人同士で日本語を使ったビジネスの現場でメールによるやりとりで誤解を生じ、コミュニケーションがうまくできないことがあります。これが非ネイティブである日本人と、ネイティブの外国人の間で文書によるコミュニケーションをとる場合、難しさがより高まるのは当然のことです。
簡単な文書だからといって機械翻訳を使っても、それが意図する翻訳文になっているかは確認のしようがありません。
だからこそ、人による翻訳で細かなニュアンスを汲み、わかりやすい翻訳文を用意していきたいところです。とはいえ、いちいち時間を要してしまうとビジネスとして成立しません。このようなケースではレスポンスが早く、対応もスピーディーな翻訳会社を選ぶようにしましょう。
1ワードごとの単価を採用している会社が多く1ワード10円~が相場です。ビジネス文書でも専門的な用語が入ってきたり、契約書のような厳密性が問われる文書になると、1ワードごとの単価も上がってきます。
ビジネス文書翻訳でオススメな会社はこちら
ユレイタス/Accent(アクセント)/ケースクエア/ジェスコーポレーション/エディテージ
ここでは、当サイトに掲載されているビジネス文書の翻訳が依頼できる会社の中から、無料トライアルとネイティブチェックに対応しており、費用が安い5社をピックアップしています。(2021年8月調査時点)
各分野に多数の翻訳者を抱えるユレイタス。2,000名以上の翻訳者が登録しており、各分野のスペシャリストたちが正確な翻訳をしてくれます。また、全世界に1,000名近くの校正者を用意、社内には150名のネイティブチェッカーも在籍しています。年中無休で営業しており、納期も柔軟な対応が可能です。土日や祝日にも依頼ができるということで、クライアントのことをよく考えた会社だと言えます。
英訳 1字/8.6円~
和訳 1ワード//8.6円~
無料トライアル、新規割引あり
一度の最低発注額は20,000円
見積り最短1時間
年中無休で対応可能
多くの分野の翻訳に対応しています。コンピューター・情報通信分野、特許関連分野、法律関係分野などの翻訳が可能です。ビジネス文書の翻訳依頼も受け付けており、海外進出を図る日本企業の手助けをしてきました。さまざまな分野をカバーできるように多くの翻訳者を用意。さらにはその翻訳者も厳選しているので、質の高い訳文の提出を受けられます。
英訳 1字/9円~
和訳 1ワード/11円~
無料トライアルあり
一度のご注文の最低の発注額は25,000円
見積り90分以内
わかりやすい料金プランを用意しているので、費用感を事前に把握することができます。日本語から海外語の翻訳では、一般文書が1文字につき10円、専門文書は10円~15円。ネイティブチェックは、1ワードにつき7円で依頼可能です。一般文書か専門文書かはお客様との合意の上で決めていきます。無料見積もりもしているので、「事前に費用感を知りたい」というときに利用しやすいでしょう。
英訳 1字/10円~
和訳 1ワード/10円~
無料トライアル、新規割引あり
最低発注額は2,000円
積り最短1時間
4時間対応可能
ジェスコーポレーションが行うビジネス書翻訳では、各専門分野に適した優秀な翻訳者が対応してくれます。その業界のことを知り尽くしているからこそわかるニュアンス、企業が訴求したいポイントや文章などをわかりやすく作り出してくれるので、そのままの状態で文書を使うことも可能です。また、明確な料金プランを用意しているので、事前の予算も組み立てやすくなっています。
英訳 1字/9円~
和訳 1ワード/15円~
無料トライアル、新規割引あり
最低発注額は10,000円
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医学・医療、物理化学・工学、生命科学、人文社会学、ビジネス・経済学のジャンルで翻訳が可能。複数の料金プランを用意し、お客様のニーズを叶えるための努力をしています。高品質を意識している会社です。納期を厳守するのはもちろんですが、万が一、納品が1秒でも遅れた場合は全額返金するというルールを設け、期限の厳守を徹底しています。有名大学や大企業との取引がある翻訳サービス会社です。
5,000~7,000文字の学術翻訳/7営業日納期の場合、12.5円。
文字数が多いほどお得なシステム
自動見積もりあり
無料トライアルあり
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サン・フレアは1971年に設立された翻訳会社であり、アジアやヨーロッパの国外拠点も展開しています。海外でのオフショア開発などを考えている企業に対して、翻訳サービスを活用した事業サポートも実施。知的財産分野に関する翻訳も得意としている点が特徴です。
翻訳者の数も多く、各業界の専門用語や知識も集積されており、セキュリティや翻訳サービスなどに関する国際規格も取得しています。
アイコスは、金融系や技術系の翻訳を得意としている翻訳サービス会社です。日本国内の企業がアジアでビジネスを展開しようと考えている場合、業種や業界にマッチした通訳を選任して派遣する事業サポートを行っています。
無料のトライアル翻訳サービスを提供しているため、自社のビジネスにマッチしているのか事前に試してから、導入を検討できることも魅力でしょう。
アットグローバルは1999年に創業した翻訳会社であり、翻訳業務を中心としながら、国内企業がアジアなど海外へビジネス展開するプロジェクトを多角的に支援しています。
日本だけでなく中国などにも拠点を展開。現地の事情やニーズを把握したうえで適切な翻訳を検討してもらえる点もポイントです。技術翻訳を得意としており、専門的なビジネス文書の翻訳にも期待できます。
グローヴァは大手企業や官公庁、小規模な事業所に対し、幅広いクライアントのニーズに合わせた翻訳サービスを提供しています。
基本となる翻訳コースの他にも、AI翻訳を活用したサービスや品質を追求した翻訳コースなど、複数のプランを用意。事前の無料トライアルで翻訳のレベルを確認できます。
機密保持契約を交わせるため、情報管理の意識が高い点も大きな特徴です。
トランスワードは、「お客様のビジネス成功のための翻訳サービス」を提供することを使命としており、お客様にベストなサービスを提供できるようきめ細かなサービスを行っています。
また、翻訳者を目指す人向けに翻訳口座を開設しており、国際交流に貢献できる翻訳者を育成しているのも特徴です。自社の翻訳者も一から育成・教育をしており、注文から翻訳、翻訳チェック、納品までを全て自社で対応。、品質と翻訳のスタイル統一を可能としています。
JOHOは、総勢350名(2021年7月現在)のスタッフが在籍しています。一般文書から専門文書まで、さまざまな分野の翻訳依頼が可能な会社です。翻訳とチェックを、日本人翻訳者、外国人翻訳者の2名が行うことにより自然な翻訳とスピード、そして外国人翻訳者のみでは得られない信頼性を同時に提供しています。
また国際ビジネス支援サービスを行っており、海外の企業との窓口業務も実施。海外から受領した文章の返事や、海外へ出す文章を翻訳して直接先方へ送ってくれます。
NAIwayは1995年創業の英語論文校閲・翻訳会社で、長年様々な専門分野の翻訳を行ってきた会社です。品質を保つために独自の品質管理システムQAS(Quality Assurance System)」を採用しています。
翻訳作業に熟練した品質管理者が一字一句を入念にチェックし、訳抜けや誤訳がないかの確認はもちろん、文章の流れが自然か、用語は統一した使い方がされているかなどを精査し、訳文とは感じさせない自然な仕上がりの最高品質翻訳に仕上げます。
翻訳会社を探す際は、翻訳技術や価格以外だけではなく、対応言語についても調べておくことが勧められます。
その理由として、年々変化しつつある経済活動のあり方が挙げられます。
2015年に発足した「ASEAN経済共同体(AEC)」は、東南アジア地域の主要国が参加を表明したことによって、域内の総人口約6億人、名目GDP2兆ドル、域内の総貿易額2.1兆ドルにのぼる経済圏へと成長しました。
そのことから、中国のバブル崩壊の影が迫っていることを危惧した日本企業は、チャイナ・リスクを回避するために経済成長を遂げたASEAN地域に進出を検討しているところが増えています。
しかし、ASEAN地域への進出が増えると同時に、言語の壁にぶつかる人が多いのも現状です。
言語は、ビジネスにおいても必須となります。相手とうまくコミュニケーションができなければ、ビジネスも円滑に進められません。
ASEAN地域への進出を失敗しないために、英語同様ASEAN諸国で使用されている言語対策も必要となります。
ASEANの地域によっては、英語あるいは日本語に強い地域があれば、そうでない地域もあります。
英語に強い地域ならフィリピン、比較的日本語ができる人材がいるベトナムなら特別言語に関して不安を抱く必要はありません。
ただ、タイやインドネシア、ラオス、ミャンマー、カンボジアと言った地域には、日本語翻訳者が少なめ。あるいは、間に英語を交えてから日本語翻訳を行う翻訳者が目立ちます。
それらの国に企業進出を行う場合は、その地域の言語に精通している翻訳業者の力が欠かせません。
需要が高まってきているASEAN諸国の方とのコミュニケーションは、その地域の言語に特化した翻訳業者へ依頼するのが得策です。
ASEAN諸国の言語に対応している翻訳業者に依頼をすれば、正確な日本語翻訳あるいは現地語翻訳をしてくれるので、現地企業のとの関係を深めやすくなります。
ただ、英語やフランス語に比べると、ASEAN諸国の言葉は業者によって翻訳の質が低い傾向があります。
そのため、日本語からアジア圏の言語へ翻訳を依頼するなら、質はもちろんのこと、ASEAN諸国の言語翻訳実績をどれだけ積み重ねているのかを注視しましょう。
様々なマニュアルや取扱説明書は、一般ユーザーを対象にしているものです。海外利用者が分かりやすい言葉で使い方を説明できるよう、その国のネイティブのことをよく分かっている翻訳会社を選ぶことが必要です。
パッと見て使い方が何となく想像できそうな単純な製品もあれば、スマートフォンなど多彩な機能を持つ精密機器もあります。どの程度の説明をすればユーザーが理解できるのか、その範囲を把握している翻訳会社を探しましょう。
また、万が一の事故を防ぐことも大切ですから、間違った使い方をしないように注意喚起するためにはどうしたらいいのか、提案できる翻訳会社だとなお良いと言えます。
マニュアルは一般ユーザー向けに限らず、大きな工場で使用する業務用の機械もあることでしょう。これらは特に事故が起こらないよう、細心の注意を払う必要があります。
そのため使い方やメンテナンス方法だけはなく、万が一の対策についても理解しやすい表現で説明しなければなりません。技術的な知識がある翻訳者に担当してもらい、外国人労働者でも理解して適切に運用できるようにしてもらいたいものです。
そのため翻訳会社を選ぶ際にも、工業製品に関する知識があるかを確認しておきましょう。
取扱説明書やマニュアル文書のための翻訳会社選びのポイントとして、取扱説明書・マニュアルを得意とする、あるいは豊富な実績をもつ会社を選ぶことが重要となってきます。
海外で人気な日本製品には、使い方や利用方法を海外の人でもわかるようにするために、取扱説明書やマニュアルの用意は欠かせません。
取扱説明書も製品に応じて説明する深さや範囲もそれぞれ違います。
誰でもすぐに使用できる製品であれば、よりシンプルな取扱説明書を用意する必要がありますし、携帯電話のような多機能な精密機器であれば、辞書のような取扱説明書を用意する必要があります。テキストの量や記載内容の濃さは製品によって、必要に応じてまさにバラバラです。
さらに、家電製品ではなく、大型機械や工場などの大型施設などの工業製品ともなると、取り扱い方法から運用方法、メンテナンス方法や、万が一のための対策まで一連のマニュアルを用意する必要になるため、機械翻訳で済むレベルではありません。
技術的な知見がある翻訳者によって、正確性やわかりやすさを担保してもらい、翻訳されたマニュアルを用意する必要があります。
技術的な翻訳はネイティブならば誰しもができる内容ではなありません。工学的な知識や技術翻訳の経験が豊富であってこそ、わかりやすい取扱説明書やマニュアルを作ることができます。
ミスせず正しい使い方が誰でもできるようにするための文書なので、誤解を招くような翻訳文では決していけません。
その点を注意して翻訳会社を選ぶようにしましょう。
他の文書と同様に1ワードごとの単価を採用している会社が多く、相場は1ワード10円~。価格が高い翻訳会社では1ワード20円ぐらいになる会社もあります。より専門性が求められる場合は単価が上がってきます。失敗をしないよう技術翻訳が得意な会社を選ぶようにしましょう。
マニュアル文書翻訳に対応している会社はこちら
ユレイタス/クリムゾンインタラクティブ・ジャパン/ブレインウッズ/Accent(アクセント)/ケースクエア
ここでは、当サイトに掲載されているマニュアル文書の翻訳が依頼できる会社の中から、無料トライアルとネイティブチェックに対応しており、費用が安い5社をピックアップしています。(2021年8月調査時点)
論文翻訳のイメージが強いユレイタスですが、マニュアル翻訳への対応も可能です。
修士・博士による翻訳、社内ネイティブチェッカーを擁し、品質管理を徹底しているのが特徴。大型の依頼に対して1文字あたりの文字数が安くなるボリューム割引も用意しているため、大型依頼を検討している方にとってはコストメリットもあります。
翻訳会社クリムゾン・ジャパンは翻訳会社では数少ない、品質マネジメントシステムの国際認証であるISO9001:2015や、翻訳の国際規格ISO17100:2015を取得(※)。信頼と実績で顧客からの高い評価を得ています。特に専門分野に関する翻訳では、専門用語を正確に訳しながら自然な文章に仕上げる技術に秀でています。
コストと翻訳精度とのバランスをシーンに合わせて選ぶことができ、翻訳・クロスチェック・ネイティブチェックの3段階の組み合わせを選択できるのも特徴です。※引用元:クリムゾンインタラクティブ・ジャパン公式サイト(https://www.crimsonjapan.co.jp/)
さまざまな文書の翻訳が可能なブレインウッズ。マニュアル文書の翻訳依頼も受け付けています。マニュアル翻訳をするのは、経験豊富な翻訳者。原文のニュアンスを変えることなく、正確で自然に読める訳文がセク性可能です。取り扱い分野は、放送用ミドルウェア、ITソフトウェア、食品・飲料、工業機器、システム構築など。広範囲の分野の翻訳に対応しています。
アクセントは、「グッドコミュニケーション」をコンセプトにクライアントの対応をしている会社です。要望をしっかりと取り入れることで、満足度の高い訳文を制作。多くの分野の翻訳に対応しており、マニュアル文書の翻訳依頼も受け付けています。当然ではありますが、セキュリティ面は特に重視。情報を外部に漏らさぬよう、一人ひとりのスタッフが高い意識をもって業務しています。
機械翻訳を使わずに、実務経験を積んだ翻訳者によって現行の内容を理解して翻訳が行われます。読み手にニュアンスも含めた内容が伝わることがビジネス翻訳では重要です。ケースクエアではそれぞれの言語独特の表現や文化的な背景を考慮しながら、大切に翻訳していきます。
翻訳後は担当者と別のメンバーによるダブルチェックが行われ、スピーディーに高品質な翻訳を仕上げ納品します。
ここでは、マニュアル文書の翻訳を依頼できる会社の一部を紹介しています。
1999年創業の老舗翻訳会社のアットグローバル。対応言語は40以上にのぼり、ビジネス関連のプレゼンテーション資料やプレリリース資料、法務・契約関連資料、会計関連資料やビジネスレターなど、さまざまなビジネス翻訳に対応しています。
ネイティブチェックだけではなくプルーフリーディングも行い、各言語によるキャッチコピーやWEBサイトの作成など幅広くマルチに対応するサービスを展開しています。
世界各国の一流大学を卒業した60数ヶ国以上の翻訳者が登録されているインターブックス。24時間以内の翻訳や、夕方にお預かりしたものを、翌日の午前中に納品する超特急翻訳など、スピードの重要視されるビジネス翻訳にも対応することができるうえに、コストパフォーマンスの面でも優れてます。
速さだけでなく、翻訳者による1次チェックから最終チェックまで4段階を踏まえた仕上がりには定評があり、ビジネス翻訳以外のDTP・編集や出版、知的財産権・特許翻訳などでも支持を得ている翻訳会社です。
官公庁や大手企業取引先など8,000社以上(2021年12月時点 )の取引実績を誇っているグローヴァは、各分野の専門翻訳会社の集合体です。多岐にわたる専門分野の対応可能な点が強みです。
独自のノウハウで求められている要求を正確にとらえ、IT技術と専門分野に長けた優秀な翻訳者の技術を駆使し、高品質で効率的に仕上げていきます。急ぎの案件や急な要望にも対応できるような、融通の利く使い勝手の良い翻訳会社であることをモットーにしています。
日本のマンガは今やどんどん世界に進出し、サブカルチャー市場を席捲しています。ゲームも日本のものが海外に展開していますので、日本語コンテンツを翻訳する需要も増しています。
マンガやゲームの翻訳では、何と言ってもその世界観やキャラクターの魅力を伝えることが大切です。ターゲットが若者なのか大人世代なのか、男性か女性か、ユーザーの特性を踏まえて翻訳できる会社を選ぶと良いでしょう。
そのため、生き生きとした意訳ができる翻訳会社を探すことをおすすめします。実際にそのマンガやゲームを楽しんでもらう時間的余裕を持って依頼できれば、なお良いと言えます。
海外で開催されるイベントスタッフのための通訳、セミナーの同時通訳などを依頼したい場合、それらの実績がある翻訳会社は頼もしいパートナーとなります。言語の食い違いによってイベントが失敗に終わるリスクを避けるため、サポート体制が整った翻訳会社を見つけておきましょう。
繁忙期には料金が高くなる可能性もありますので、前もって見積もり・相談に乗ってもらうのがベストです。多言語で通訳者を派遣してくれる会社もありますが、それぞれの通訳者のレベルに偏りが生じないように、語学力や専門知識の有無も前もって確認しておきましょう。
日本にはたくさんのマンガやゲームがありますが、それぞれのゲームの世界観や、キャラクターの特徴は作品ごとに異なります。翻訳する時に、ターゲットとなる方が若者や中年の方向けではニュアンスは多少違ってきますし、男性や女性でも変わってきます。そのため、マンガやゲームの世界観を大事にし、幅広く対応できる翻訳会社を選ぶ必要があるのです。
会社によって変わってきますが、だいたい10~20円となっており、日本語1字あたりの料金で決めます。担当する方の日本語のレベルや簡単な内容で変動することがあるようです。
日本では、国内外の方へ向けたイベントも多く開催されています。対象となる方は、日本人だけではないため、英語の翻訳を行うことで幅広い方に楽しんでもらうことができます。
海外・国内のイベント企画から運営のサポートまで対応しています。以下を参考にしてみてください。
(インビテーション等の作成・発送・広報の製作・音響、映像機材貸出・運営スタッフ・同時通訳など)
(案内状・プログラム・看板・案内・映像、同時通訳機材の貸出・同時通訳など)
(展示企画・製作・プログラム作成・海外輸送手配・現地で行う集客・配布資料作成など)
英語や他国の言語を使用するイベントには不安がありますが、このようなサービスを利用することで安心してイベントやセミナーを開催することができます。しっかりしたサポート体制のある会社に依頼することで、言語の食い違いによるトラブルを回避することができます。
会社によって変わりますが、繁忙期・時間帯・専門性のレベルにより費用が変動します。3万円から10万円とピンからキリのため、イベントによって見積りや相談を行いましょう。また、翻訳する方をイベントに呼ぶ際などは、交通費は別料金ということもあるため、しっかり確認しておくことが大切です。
漫画単行本やアニメ、ビデオゲームから攻略本まで英訳できます。直訳ではなく、日本語と英語の言語体系研究、言い回しや時事熟語、用語や流行り言葉を、意味が通る英訳にすることにこだわっているのが特徴です。
日本語で言いたい真意を英語で表現できる会社という評価もあり、専任コーディネーターの徹底フォローアップや納期厳守、リーズナブルな価格にもこだわっています。見積もりは無料なので相談しやすいでしょう。
費用 | 一般文書は日本語から英語1字10円 専門文書は1字10円~15円 |
所在地 | 東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 |
電話番号 | 03-3705-4161 平日(月-金)9時-18時上記時間帯以外は 050-3588-8587(24時間対応)/ |
原文に近いニュアンスや世界観やメッセージを、翻訳しても読み手へ伝えられる、日本のサブカルチャーに通じた翻訳者が多く在籍しています。トライアルに合格したネイティブ翻訳者ばかりです。
翻訳する国の文化に即しているか、文章内容に禁止用語や差別表現や許されない言葉がないか、カルチャーチェックも実施。翻訳者以外に、別の翻訳者によるチェックと、品質保証部門やプロジェクトマネージャーが徹底検証して納品してもらえます。
費用 | 記載なし(※)アンケートに答えたあと翻訳料金表のダウンロードが可能 |
所在地 | 東京都港区三田3-9-9 森伝ビル7F |
電話番号 | 03-5730-6133 |
漫画を愛している漫画専門の翻訳者が多数在籍しています。バイリンガルで日本の漫画文化にも精通し、プライドを持って翻訳に取り組んでいるのが特徴です。原作1作品に翻訳者と写植者を1名ずつ配置。
各翻訳者は得意ジャンルを持っており、自然な翻訳を期待できるでしょう。読まれることを意識し、作品の雰囲気を壊さない独自のガイドラインを持って写植にもこだわっているのが強みです。
費用 | 翻訳+写植プラン1,000円/ページ 翻訳プラン600円/ページ 写植プラン600円/ページ |
所在地 | 【東京本社(BPS株式会社)】東京都新宿区西新宿6-20-7コンシェリア西新宿TOWER’S WEST 2F |
電話番号 | 03-6279-4320 |
中国語や韓国語など、英語以外の言語にも対応できる漫画翻訳です。単純な直訳ではなく、地域文化やコンテンツにも合わせた表現方法を駆使しています。漫画以外にも、ゲームソフトローカライズやオンラインゲーム、マニュアルや攻略本など、幅広い実績を持つのが特徴です。
品質に不安を感じる方も、翻訳トライアルで事前確認できます。融通や反応の遅さや対応が不親切にならないよう、サービスの使い勝手も日々クオリティが高くなるように努めているのです。
費用 | 【日本語→英語】9円~ |
所在地 | 東京都千代田区神田神保町3-7-1 ニュー九段ビル |
電話番号 | 【代表】03-6685-9571/【翻訳・通訳】03-6893-8941 |
電子書籍やコミック翻訳など、大手出版社の作品の多言語翻訳や編集を手がけています。品質や納期にこだわりを持ち、急ぎの依頼でも要望に応えられるように努めてくれるため、気軽に相談できるでしょう。
スタンダードコースはA4原稿用紙1~5ページ3~4日納期ですが、スピードコースは特急納品として、同条件で1~2日納期の仕上げです。原稿量が多い場合でも、相談に乗ってもらえます。英語以外に、中国、韓国、欧州や南米、東南アジアや中東、アフリカまで幅広い言語に対応可能です。
費用 | 【日本語→他言語】 英語:14円~/1文字 中国語(簡体字):11~/1文字 韓国:11円~/1文字 欧州:17円~/1文字 南米:17円~/1文字 東南アジア:17円~/1文字 中東:22円~/1文字 アフリカ:35円~/1文字 【スピードコース】 英語:21円~/1文字 中国語(簡体字):16.5円~/1文字 韓国:16.5円~/1文字 欧州:25.5円~/1文字 南米:25.5円~/1文字 東南アジア:25.5円~/1文字 中東:33円~/1文字 アフリカ:52.5円~/1文字 |
所在地 | 東京都千代田区九段北1-5-10 |
電話番号 | 記載なし |
英文和訳・和文英訳に特化して、各分野で専門性の高い翻訳サービスを提供している会社です。音楽翻訳については、音楽学校の卒業者や元ミュージシャンなど、音楽分野を専門とする翻訳者が担当。今や音楽はITとも密接な関係にあるため、音楽翻訳をする上で必要となるIT分野の知識も備えています。
費用 | 英訳:1字/10円~ 和訳1ワード/10円~ (税不明) |
所在地 | 東京都港区南青山二丁目2-15 ウィン青山942 |
電話番号 | 03-3705-4161 |
音楽に関する専門的な知識のある担当者が、英語文献の翻訳を行います。ネイティブチェック等による品質管理や、各分野の資料研究にも力をいれている会社です。多様なニーズに対応するため、社内常駐の翻訳者が担当する特急翻訳サービスもあります。
費用 | 英訳:1字/11円~ 和訳:1ワード/22円~ (税込) |
所在地 | 東京都豊島区東池袋4-21-1 アウルタワー4012 |
電話番号 | 0120-88-5573 |
英語だけでなく、ヨーロッパやアジアの言語に幅広く対応している翻訳会社です。取り扱い分野も多岐にわたり、多くの翻訳者がスタッフとして登録しています。音楽分野では、教則本、公演パンフレット、出演依頼レター、ライナーノーツなどの翻訳に対応。
費用 | 要望に応じて見積もり |
所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-21-1 ダイヤビル |
電話番号 | 045-290-7205 |
音楽分野の翻訳を依頼する会社を選ぶ際に、確認しておくべき4つのポイントについて解説していきます。
翻訳会社によって、得意としている分野や対応可能な言語は違います。そのため、まずは翻訳を依頼したい分野・言語に対応しているかを事前に確認する必要があります。音楽翻訳に関しては、翻訳実績や、音楽分野を専門とする翻訳者に担当してもらえるかを確認しておきましょう。
翻訳のクオリティが高いことも重要なポイントです。ネイティブによる英訳チェック、各分野に精通した翻訳者による和訳チェックといった品質管理がされているかを確認してみてください。また、無料の翻訳トライアルを行っている会社もあるので、品質チェックのために利用するのもおすすめです。
納品までの日数や、レスポンスの早さなど、スピード感をもって対応してもらえるかどうかも、翻訳会社選びの基準となります。問い合わせをしてみて、迅速かつ的確に答えてもらえるかを確認しましょう。妥当な納期については、複数の翻訳会社に見積もりを依頼し、比較してみると参考になります。
料金が品質・スピードに見合っているかどうかは、翻訳会社を選ぶときの重要なポイントです。「1文字〇〇円」など料金体系が明確になっている翻訳会社も多くあるので、割引サービスの有無なども含め、各社の公式サイトで事前に確認しておきます。また、無料見積もりや無料相談、トライアルサービスがあれば利用してみましょう。
ケースクエアは、和文英訳、英文和訳専門の翻訳会社です。日本の歴史や観光に知識がある英語ネイティブの翻訳者が充実しています。合理化した翻訳プロセスによって、高品質で低価格、かつ迅速なサービスを提供しています。
費用 | 日→英 1字10円 英→日 1ワード10円(税不明) |
所在地 | 東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 |
電話番号 | 03-3705-4161 平日(月-金)9時-18時 上記時間帯以外050-3588-8587(24時間対応) |
オメガ・コミュニケーションズは、外国人観光客や日本在住外国人向けの冊子やパンフレットに多数の制作実績がある会社です。観光分野に通じたネイティブの翻訳者を擁し、表記は用語集を作成して統一するとともに、整然とした表記ルールで読み手の理解を促します。
費用 | 要問い合わせ |
所在地 | 東京都文京区本駒込6-15-8 エルピスビル301 |
電話番号 | 03-6902-9030(代表) |
ホテル、旅館業等の分野に精通した翻訳者が対応し、Webサイトでは24時間いつでも少量の文章の発注が可能。また、元のファイルレイアウトのままで訳文ができる機械翻訳ツールによって、より費用を抑えたスピーディな翻訳が可能です。
費用 | 日本語→英語 個人1文字6円・ビジネス1文字10円 等(税不明) |
所在地 | 東京都港区新橋1-1-13 アーバンネット内幸町ビル3階 CROSSCOOP新橋 |
電話番号 | 03-5363-0370 平日10時〜18時 |
インターブックスは、多言語一括翻訳に実績があり、納品までをコーディネーター、翻訳者、チェッカーが同じメンバーでチームを形成して担当することで、表記のバラつきやテイストの違いを防ぎ、統一感のある翻訳をしています。
費用 | 日本語→英語 スタンダードコースの場合 1文字15円~(日本語:原文1文字/他言語:1ワードあたり) |
所在地 | 東京都千代田区九段北1-5-10 |
電話番号 | 要問い合わせ |
20年以上の実績を持つNAIway(ナイウエイ)は、ご希望に沿う翻訳の提供のために、事前に詳細なヒアリングを行っています。観光、航空業界、旅行代理店の業務経験者等が翻訳を担当し、熟練の翻訳作業者による入念な品質のチェックをしています。
費用 | 日本語→英語 観光パンフレット(DTP含む)の場合 96,800円~※目安料金 ※税込 |
所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-21-1 ダイヤビル |
電話番号 | 045-290-7205 (平日9:30 - 18:30) |
翻訳からDTPまでワンストップでの対応が可能です。ホテル、旅行、アミューズメントの選任チームとして翻訳、校正、校閲者を構成し、ネイティブの翻訳チェック、校正、校閲の2段階チェックを行い品質の管理を徹底しています。
費用 | 要問い合わせ |
所在地 | 東京本社 東京都渋谷区神宮前4-7-6 成和ビル3F 京都支店 京都市中京区梅忠町24番地 三条COHJUビル4F |
電話番号 | 東京本社 03-3405-7853 京都支店 075-283-0661 |
※公式サイト上で翻訳の実例や取引実績を開示しており、問い合わせ・見積り対応が最短1時間以内の翻訳会社を、掲載されている実績実例数順で紹介 (ケースクエア:127件、NAIway:89件、ユレイタス:62件)※2021年8月調査時点)