スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドといった北欧5カ国はビジネス面などにおいて今後重要になりえる国です。北欧5カ国で使用される言語への理解を深めていきましょう。
スウェーデンは北欧の中心であり、ビジネスの取引先としてはかなり大きな国と言えます。そんなスウェーデンで利用されているスウェーデン語は発音に音階があり、歌うように発音するのが特徴的。
独特のつづりだけでなくこのような発音も勉強する必要があります。北欧で使用される言語は英語に似ていると言われることもありますが、少し見ただけでもかなり英語とは違うことが分かるでしょう。
スウェーデンでは雇用契約の形態が一般雇用契約、試験採用、一般的な有期契約、交代要員、季節限定の雇用契約など全部で5つにわかれています。
それぞれ雇用期間をはじめとするルールが異なるため、翻訳する際は注意が必要です。
スペイン語は同じ単語を繰り返し使用せず、異なる表現で同じ事象を表す傾向にあります。
そのため、それぞれの単語や言い回しがどんなことを示しているのか正確に把握しながら翻訳することが大切。
また、スペイン語の契約書は一文がかなり長めになることが多いため、日本語に翻訳する際は複数の文にわけて翻訳するよう希望を出したほうが良いでしょう。
スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドで使用される言語は非常に似ていますが、フィンランド語はその中でも特徴的です。
ヨーロッパ語族ではなくウラル語族に属するフィンランド語は日本人からすると読み書きしやすく、発音も比較的簡単です。しかし文法は日本語や英語とは全く違うため、少しかじった程度で翻訳できる言語ではありません。
フィンランドは世界で初めて男女両方に普通選挙権を与えた国として知られており、現在も男女平等法という法律のもと、国全体がフェミニズムを推奨する傾向にあります。
男尊女卑の風潮が根付いていた日本とは異なり、フィンランドは男女平等に重きを置いています。
そのため、契約書などでも男女差別を感じさせるような表現はNGです。
ノルウェーで一般的に利用されているのがノルウェー語です。デンマーク語やスウェーデン語に似ているため、どれか一つを覚えることができれば習得はスムーズかもしれません。
スウェーデン語と同じく歌うように発音するリズムが特徴で、母音が日本の5つと比べると9つあり覚えるのが大変かもしれません。
自治体が430もありそれぞれで訛り、方言があるため、実際に利用するためにはかなりの練習、勉強が必要となるでしょう。
近代的な福祉国家であるノルウェーは平等・公平・同権という3つの価値を基盤として成り立っています。
そのため、性別や性的指向、民族的背景、障害の有無などによる差別はなく、すべての人に同等の権利が保障されています。
平等・公平・同権を何より重んじるノルウェーにおいて、差別的な表現は禁忌。
日本ではまだまだ性差や障害の有無などによる格差が大きいため、翻訳でもその傾向が現れがち。法律翻訳を依頼する際は一切の差別的表現が出ないよう配慮してもらいましょう。
デンマーク語はつづりと発音の関係性がないものが多く、文章を読むだけ、発音を学ぶだけでは習得しにくいのが特徴です。
発音には独特の音階やリズムがありますが、もごもごとこもった発音をする単語が多いので最初はかなり戸惑うでしょう。
しかし文法は比較的優しく、英文法とよく似ています。複雑な名詞の使い方さえ覚えれば、ある程度の文章を読み解くことは可能かもしれません。
デンマークでは労働法的規制のほとんどが労使団体が締結した労働協約に委ねられています。
その傾向は北欧諸国の中でも強く、国家の介入がかなり制限されている国と言えます。
デンマークでは法による規制よりも労働協約による規制が大きいため、ビジネスにまつわる契約書などを翻訳する際は労働協約に精通している必要があります。
翻訳を依頼するときはそういった事情に明るい翻訳者がいるかどうかを確認するとよいでしょう。
アイスランド語は北欧5言語の中でも難しい言語と言われています。アイスランド語のアルファベットは32文字ありCとQとWとZがなく、母音が14、子音が18種類あります。
この法則を覚えるのがまず大変ですが、発音は見たままのものが多いです。しかし独特の発音をするつづりもあり、日本人だけでなく近隣の北欧に住む人たちですら諦めることもあるのだそう。
外来語を取り入れずアイスランド語として新たに言語を作り出すという特徴もあり、日々勉強が必要な言語と言えるでしょう。
2018年1月1日にアイスランドで男女間の賃金格差を違法とする「改正男女平等法」が施行されました。
それほど男女平等に対する価値観が厳しく、法規制の対象になっています。
アイスランドとビジネスで提携を結んだり、契約を交わしたりする場合は、改正男女平等法を含め、男女格差に気をつけた翻訳を行う必要があります。
日本とは温度差があるので、翻訳する際は細心の注意を払うよう呼びかけましょう。
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