海外で文献や説明書を使用する場合は、歯科翻訳会社を利用するのがスタンダードです。優良な翻訳会社であれば、煩わしい手間をかけることなくそのまま文書を使えます。
そこで、翻訳会社選びを失敗しないためのノウハウをご紹介します。
歯科翻訳とは、歯科インプラント学や小児歯科学、口腔解剖学など歯学や歯科に関するあらゆる文献を翻訳することです。
歯科翻訳を依頼する上で一番重要となるのが会社選びです。会社選びのポイントは、専門性と価格とスピード、そしてサンプルの3つです。
ここでは、それぞれのポイントのチェック方法を見ていきましょう。
歯科翻訳は普通の翻訳よりも専門性が必要とされます。
実績という点で見れば、公的機関や研究機関などの取引が多い大手翻訳会社に軍配が上がります。
しかし、実績があるとしても特定の分野に関する知識が豊富という保証はありません。実績数があっても、過去に歯科翻訳の実績がないのであれば、中小の翻訳会社の方が上ということもあります。
中小企業は専門性に特化することで大手との差別化を行うことが多いです。
ですので、大手だから知名度が高いからなどではなく、歯科分野の専門性に重点を置いて、翻訳会社の実績を確認することが大事なのですね。
翻訳は簡単なものではありませんから、価格が安いということはそれなりの仕上がりにしかなりません。
あらゆる作業を省くことで低価格にするのですから、安いということは低品質の翻訳になることとイコールなのです。
文章の自然なつながり、正確な翻訳など品質の高い仕上がりは、翻訳者と校閲者の質、ネイティブのチェックや回数などで決まります。
実績や作業内容を精査した上で翻訳会社を選び、その中でできるだけ安いところを選ぶのは問題ありませんが、安易に価格だけを比べて決めるのはやめましょう。
仕上がりのスピードが早いのは、依頼者にとってはありがたいことですが、あまりにも早すぎるのは流れ作業で細かいチェックがされていないことが考えられます。
当たり前のことですが、1つでもチェック作業を減らせばその分納品スピードがアップします。
しかし、いくら早く納品されても、チェック不足で間違いがあったり仕上がりが悪ければ修正や校正などに時間がかかってしまうのでは意味がありませんね。
多少時間がかかったとしても、納品されたらすぐに使える状態であることの方が大事です。
ですので、スピードにこだわるのではなく、ミスのない作業が出来ているかを確認してください。
一般的な翻訳会社では、ホームページに和英や英和の翻訳サンプルを掲載しています。
サンプルを見れば、その会社の翻訳能力やクオリティーを確認できます。
もちろん、翻訳者や校閲者が違えば品質にも違いが出るので、あくまでも参考でしかありません。
しかし、サンプルが合格点であれば修正のリスクも下げられます。
依頼する際には、文献のターゲットや用途を明確に伝えると、意向に沿った品質の高い翻訳文献に仕上がるでしょう。
逆に、サンプルを掲載していない会社だとどのような翻訳を行っているか確認できないので、避けておくのが無難です。
歯学は単語や専門用語に特徴があるので、単に英語に精通しているというだけでは翻訳ができませんし、機械翻訳も間違いが多いことが指摘されています。
そのため、自分で翻訳したいと思っても間違った単語を使うリスクがあります。
歯科翻訳を依頼すれば、翻訳はもちろん校閲まで行ってくれるので、間違った翻訳をするリスクがありません。
大事な文献を正しい翻訳で、手間暇をかけず英文などに変換できるのは大きなメリットです。
歯科翻訳を依頼するデメリットは、かなり専門性が高いため、翻訳者も間違える可能性があるということです。自分でチェックして分かることであれば良いのですが、語学力と歯学の知識の両方が備わっていないと間違っていても分かりません。
翻訳会社をきちんと選べば回避できることですので、しっかり吟味して信頼できる会社を選びましょう。
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